住所: 福岡県大牟田市宝坂町2丁目19番地1 TEL: 0944-53-1061(代表)
今回、大牟田市立総合病院に導入したアンギオ装置は、フラットパネルディテクタ搭載の全身領域IVR(注1)対応で、しかも、バイプレーンシステムです。バイプレーンとは同時に2方向から撮影が可能です。複雑な脳血管検査・治療に威力を発揮します。
フラットパネルディテクタによるデジタルイメージングは従来のI.I(イメージインテシファイア)イメージングに比べ、低被爆に貢献、隅々までの歪みないワイドな視野、画質の劣化の少ない高解像度画質、高いコントラスト描出能に優れた高コントラスト分解能などにより、視認性が飛躍的に向上しています。そのため微細な血管まで描出し、血管IVRがより安全に、速やかに、快適に検査・治療が施行できます。
一度に大量の画像データを撮像・転送できる装置と高速なデータ処理能力(CPU)、3次元画像再構成アルゴリズム最適化とあいまって、ほぼ「リアルタイム」に3次元画像を表示します。このようにデジタル画像処理技術で高画質な3D-アンギオが可能であり、質の高い情報をもとに血管を評価でき、診断能が向上します。
アプリケーションソフトの中で、ロードマッピング(注2)機能を利用して、カテーテルのナビゲーションに応用され、検査時間の短縮、被ばく量・造影剤使用量の低減に大きく貢献し、そして、CT画像のように軟部組織を描出するアプリケーションソフトを利用すれば、IVRの前や直後に軟部組織の情報の評価が可能です。
このように、検査効率の最適化、より迅速・確実な診断を支援します。
| 注1 | IVR:血管造影の技術(手技)を用いていろいろな疾患の治療を行うこと。脳動脈瘤破裂、急性心筋梗塞、消化管出血など救急疾患も適応となることが多い。 | |
| 注2 | ロードマッピング:通常見えていない血管を見えるように表示し安全にカテーテル操作ができるようになる |
平成20年6月に運用を開始した放射線治療装置です。
ドイツのシーメンス社の最先端技術を駆使したコンピュータ制御自動設定機能によって、高度で、正確な放射線治療ができるようになりました。
マルチリーフコリメータによって腫瘍の複雑な形にも対応可能となり、正常組織への照射を減らすことができるようになりました。
治療装置に付属するポータルイメージングシステムを用いて、クリアなデジタル画像を撮影できるようになりました。
最新技術のコーンビームCT撮影によって得られる3D画像を用いることで、治療部位の正確な位置確認が可能となりました。(イメージガイド放射線治療(IGRT)と言います)
様々な最新技術を搭載した放射線治療装置によって、精度の高い放射線治療を行えるようになり、患者様の肉体的負担を軽減することができます。
放射線治療は、手術、化学療法と並んで、悪性腫瘍(がん)治療の3本柱の1つとして重要な役割を担っています。その特徴は、正常組織の形態ならびに機能を損なうことなく治療できるところにあります。高齢者にやさしいQOL(Quality Of Life)の高い治療法です。
がんを確実に治すことを目的とする根治療法、手術や化学療法との併用療法、痛みの緩和などを目的とする対症療法として治療を行っています。対象は、頭頸部、肺、食道、乳房、子宮、前立腺、脊椎、骨などの悪性腫瘍(がん)で、平成19年度は138例2537回の治療を行いました。




平成18年5月にマルチスライスCTに更新しました。マルチスライスCTは、全身部位で高精度な立体的な診断が行えます。(3D画像、MPR画像)また、短時間で広範囲な検査が可能で、広範囲を他方向から観察することができます。各臓器組織腫瘍の良悪性の診断に役立ち、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」の3大疾病の発見に大きく貢献します。全身の検査や救急患者の検査に昼夜を問わず活躍し、年間10000件以上実施しています。検査の回転率の向上と、コンピュータによる画像処理が優れ、より質の高い検査が可能である。それは従来のCTでは描出できなかったものも、描出でき、精度の高い診断ができます。また心臓の検査で最も威力を発揮します。微細な冠動脈の描出にも優れています。
平成11年にヘリカル機能付の機器を設置し、主に肝胆膵のダイナミック検査、心血管系や頭頚部の診断に威力を発揮します。全身の検査や救急患者の検査に昼夜を問わず活躍し、年間約11,000件実施しています。
スキャン速度の速さを生かして血行動態の把握が容易で、各臓器組織腫瘍の良悪性の診断に役立ちます。また撮像した画像を、コンピュータを用いて重ね合わせた三次元画像処理法(MIP法、VR法)により三次元画像の作成が容易にできるようになりました。上記のヘリカル機能を利用すれば、肺野内の小陰影も見落としなく診断でき、健診の2次検査にも役立っています。






超伝導磁石(1.5テスラ)を使用した装置でX線CTと比べて放射線被曝が無い、骨や空気の影響が無いなどのメリットがあり、頭蓋内や脊椎、骨盤内臓器の描出に適しています。水素原子を画像構成の元にしていますので、組織分解能が優れており、同一組織内の病巣の描出が得意です。これまで描出が困難であった頭蓋内や脊椎の画像化により、脳外科、整形外科領域の診断に特に貢献しています。非侵襲的に、血管や胆管、脳脊髄、尿管などの3次元画像も造影剤無しで検査ができるため、次第に検査の第1選択肢になりつつあります。反面、磁気の影響を受ける機器は検査室内に入れないため、ペースメーカー使用中の患者様や救急患者の検査には制約があり、今後の課題でもあります。





平成16年に大幅にアップグレードを行い、従来に比べて画像が高画質になり、より正確な診断が可能になりました。また処理能力が高く、撮像時間が約3分の2程度に短縮され、患者様の負担も少なくなりました。特に画像では、ディフュージョンイメージが撮像できるようになり、超急性期の脳梗塞に対応できるようになりました。これにより、脳卒中の最先端医療に寄与することができるようになりました。検査数も年間3,500件程度と増加しています。脳脊髄、整形外科領域の他、消化器、婦人科、呼吸器疾患、循環器科の検査も数多く実施しています。


放射性医薬品を静脈注射し、目的臓器の機能や代謝を画像化する検査です。体内から出る放射線をシンチレーションカメラで検出して画像を作成します。
通常、骨や肺、肝の平面像を作成しますが、当院の装置はX線CT装置のようにシンチレーションカメラの検出器を回転させ、脳や心筋の血流分布を断層像として得られるため、脳血流や心筋虚血の診断に有用です。この撮像法をSPECT(single photon emission computed tomography)といいます。




また、コンピュータを利用して経時的に血流動態が追えるため、腎血流や消化管出血部位の検索にも利用されます。よく行われる検査に、肝、骨、肺血流、甲状腺、腫瘍、心筋シンチグラム、レノグラム(腎)、負荷心筋シンチグラム、脳血流シンチグラムがあり、緊急時の肺血流、消化管出血シンチグラム等があります。
心血管専用機及び頭腹部用機の2台を設置し、いずれもデジタルサブトラクション機構を装備しています。造影した血管のみを画像処理して表示しますので、骨や空気の影響無しに見たい血管情報が得られます。現在、血管造影の意義は診断よりむしろ治療に寄与するところが大きく、検査の殆どは治療目的のものばかりです。
心血管系は心筋梗塞の治療や(所謂心カテ)や動静脈閉塞の治療をこれまで数百例を手がけ、循環器科や血管外科医師の勤務時間内外の活躍の場になっています。


DSA(digital subtraction angiography)は血管造影像をデジタル化し画像処理を行う方法で、比較的少量の造影剤で十分な画像が得られます。この器械は大型で当院でも血管造影室に固定式に設置されていますが、今回移動式のDSA装置を購入しました。ポ-タブル式なので器械も小型化し自由に移動できベットサイドでも血管造影ができる優れものです。現在は手術室で主に血管外科手術の術中造影や血管内治療に使用しています。また、微細な画像を必要とする整形外科の手の外科手術にも効力を発揮しています。21世紀は血管病の時代と言われ血管内手術も増加してくると思います。また、低侵襲手術の時代であり、近年内に保険適応になる大動脈瘤に対する人工血管内挿術にもこの器械が是非必要です。最先端医療を行うためにこの器械を購入しました。

単純撮影、断層撮影、X線TV(3台)、骨塩定量装置があり、いずれもCRでデジタル処理してフィルム作成していますので、写真濃度やコントラストなど画像(画質)を任意にかつ容易に変えてより観察しやすい画像(画質)の提供が可能になっています。




平成13年に引き続き14年度にも新たなデジタルX線テレビ装置を導入しました。




食道・胃・大腸・消化管バリウム造影X線検査はもとより、多目的なX線検査や診断に適しています。ドレナージ管を留置(PTCD、ERBDなど)する非血管性IVRを頻繁に行っています。



近年、乳がん患者さんは増加傾向にあります。日本でも胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がんについで死亡率が高いがんとなっています。国の施策や乳がんの検診体制に関する報道等も増え、乳がん検診に対する関心が高まっています。
乳房は皮膚と脂肪層と乳腺で構成されていますが、乳がんは、乳腺上あるいは皮膚、脂肪層にできる腫瘍のことを言います。
当院では平成18年3月に、高画質で画像情報に撮影条件を付帯できるなど、最新機能を備えて、より良いマンモグラフィが撮れる乳房X線撮影装置(日本医学放射線学会の仕様基準を満たした装置)を導入しました。
乳がんは、早期発見により乳房の温存率を飛躍的に向上させることができます。マンモグラフィ検査は乳房の微細な変化を形態的変化として捉えることができ、非触知乳がんの発見率が向上します。また、当院では検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師(マンモグラフィ検診精度管理中央委員会認定)が乳房の検診、精密検査を積極的に取り組んでいます。




非侵襲的に心筋の性状(肥大、菲薄化等)、動き、サイズ、弁膜の状態等が診断可能です。各種ドップラー機能に加え、SONOS 5500では最大特徴としてハーモニックイメージング機能が加わり、描出しにくい体型の患者さんでもクリアーな画像が得られます。また心筋コントラスト剤を併用しウルトラハーモニックイメージング機能を用いることにより心筋微小循環も評価可能です。マルチプレーン経食道プローブも常備し、弁膜症、心内血栓、術中の心機能評価も可能です。頸動脈エコーにより全身の動脈硬化の状態も推定でき、頸動脈プラークの検出により脳塞栓症のリスクも診断できます。




体の内側から放射線を照射する高線量率の密封小線源治療装置で、周囲正常組織の線量を少なくして病巣に高い線量を集中することができます。使用する線源の径が約1mm と非常に小さいので、気管支や胆管内の治療も可能です。コンピュータによって治療計画も立体的に行え、体外照射装置(ライナック)との併用で治療効果が向上しました。対象は、食道がん、子宮頸がん、肺がん(気管支がん)、胆管がん、舌がんなどで、平成16年度は12例48件の治療を行いました。



人体を一対の電極で挟み、その間に13.56MHzのラジオ波を流して加温することにより腫瘍を治療する装置です。通常43~44度の温度で30分以上温めるとがん細胞は死滅すると言われています。温熱治療の特徴は、放射線と違って臓器、組織型を問わずに効果が得られることと、加温回数に制限がなく何回でも治療できることです。また、放射線治療や化学療法との併用で、治療効果が上がります。対象は乳がん、頚部腫瘍、肺がん、放射線治療後の再発がん、転移性がんなどで、平成16年度は14例73件の治療を行いました。
