住所: 福岡県大牟田市宝坂町2丁目19番地1 TEL: 0944-53-1061(代表)
当救急病棟は病院沿革にも記されているように昭和54年1月に旧病院に病床数8床として始まりました。平成7年5月に新病院に移転した際に総病床数20床となり今日に至っています。このうち2床は心疾患の救急病床とし主に急性心筋梗塞などの疾患に対応しています。
今後も大牟田地区の二次救急病院として地域医療に貢献できるよう研鑽をつんでいます。
当院は、褥瘡委員会を中心に褥瘡予防活動をしています。褥瘡委員会は医師・各病棟看護師・外来看護師・理学療法士・栄養士・薬剤師・事務部門がメンバーです。
救急病棟は、患者様の入れ替わりが多く、状態が思わしくない患者様も少なくありませんが、充実した褥瘡予防対策(看護)を目指した救急病棟褥瘡予防対策チームの取り組みを紹介します。
大牟田市の全人口の60歳以上が占める割合は34%です。救急病棟入院患者様の疾患は、脳神経系が最も多く、合併症を多く持ち、すでに全身状態の悪い患者様が多くいらっしゃいます。平成18年4月より、メンバー3名を6名へ増員し、褥瘡予防対策チームを強化しました。メンバーを中心に、病棟スタッフ全員で各患者様の褥瘡発生リスクを共有し、24時間褥瘡予防に取り組んでいます。
入院時より、すぐに患者様ひとりひとりに適切なマットレスが挿入できるよう、エアーマット(圧切り替え型マットレス・薄型静止型マットレス)と低反発ウレタンフォームマットレス(厚型静止型)を常備しています。患者様が入院されると、すぐに自分で体の向きを変えることができるか・骨突出(るいそうや円背)・関節硬縮・浮腫(むくみ)・栄養状態・皮膚湿潤などを判定し(当院ではOHスコアを使用)、マットレスを選択し使用しています。自分で動くことができるが治療のために安静を強いられる患者様や、骨折のためのギプスシーネ固定の患者様、治療により身体の一部分を圧迫される患者様なども対象となります。入院後は患者様の回復状態、全身状態にあわせ、随時(最低一週間ごとに)見直し、患者様の状態に合ったマットレスの使用を行っています。
入院時の情報(OHスコアと褥瘡診療計画書)は、褥瘡委員の理学療法士・栄養士・薬剤士とも共有しています。理学療法士へは、ポジショニング方法やマットレスなどに関して随時、相談し指導を受けています。理学療法士への相談件数が増加するにつれ、救急病棟の褥瘡発生は減少しています。褥瘡予防のために、2時間おきの体位変換(体の向きを変えること)はよく知られていますが、ただ向きを変えてズレないようにするのではなく、『正しいポジショニング』(体の各部位の位置や向き)は心身の安楽にとって、とても大切です。救急病棟では、皮膚損傷のリスクを減少させ、治癒を促進するため、やわらかい枕と硬さのある枕を使用し『ポジショニング』することで、安全安楽なケアを実践しています。また、救急病棟入院中の患者様は、急性期であるため、病状から倦怠感や食欲不振のある患者様も多くおられます。少しでも多く食事を摂取していただくために、栄養士へ相談を行い、摂取状態により食事形態の工夫、嗜好を考慮したメニューへの変更も行っています。
毎日のケアとして、陰部洗浄と全身清拭を行っていますが、全身を清潔に保つだけではなく、全身の皮膚を観察する機会でもあります。また、足浴は、循環状態を良くするため褥瘡予防や治癒促進に効果があり、積極的に行っています。
褥瘡予防対策の取り組みの強化で、褥瘡予防に関して救急病棟スタッフの意識は変化し、褥瘡を発見する“目”が鋭くなりました。褥瘡予防対策チーム発足前は見逃していたであろう浅い褥瘡の発見が多くなり、骨まで達するような深度の深い褥瘡は全く発生しなくなりました。その結果、平成18年度の救急病棟褥瘡治癒日数は平均33日間から13日間と減少することができています。
褥瘡予防は24時間のケアです。院内発生ゼロをめざし、今後も地道な努力と工夫で褥瘡予防と早期治癒に取り組んでいきたいと思います。
文責: 救急病棟 褥瘡予防対策チーム 井上真由美
当院では平成16年3月より年3回で初期救急蘇生講習会を開催し、平成21年7月で16回目を数えました。中途より日本救急医学会の認定ICLSコースとなり認定証の授与も行えるようになりました。1回に12名の参加を募り行って参りましたのでこれまで総勢192名の受講生がこの大牟田地域に活動されていることになります。来年度より経営形態が地方独立行政法人大牟田市立病院となりますが、これまでと変わらず地域の皆さんの安心した医療環境の提供に少しでも寄与できればと考えております。
これまで久留米大学麻酔科のインストラクターを中心に当院の麻酔科の先生や大牟田市消防署救急隊の皆さんのご協力をいただき誠にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
文責: 藤野隆之 2009/7/29

