胸部下行大動脈瘤の手術症例│大牟田市立病院

住所: 福岡県大牟田市宝坂町2丁目19番地1 TEL: 0944-53-1061(代表)

メディカルパティオ

胸部下行大動脈瘤の手術症例

昨年の当院での胸部下行大動脈瘤の手術症例から呈示します。この症例は遠心ポンプという補助循環装置を使用した当院で初の手術症例です。
患者さんは55歳の男性で上部消化管造影の際に異常を指摘され当院紹介となった方です。

胸部下行大動脈瘤手術症例
胃透しのレントゲン写真で食道の部分です。黄色の矢印が食道が押されている所見で、白い矢印が動脈瘤の影になります。
胸部下行大動脈瘤手術症例
CT scanという体の輪切りの写真です。Hは心臓で、黄色い矢印の部分が動脈瘤になります。

胸部下行大動脈瘤手術症例
3D-CTという立体画像化したレントゲン写真です。心臓の後方から見た像となりますが、矢印の部分に大きな動脈瘤がみられます。黄色い矢印は正常な大きさの動脈です。
胸部下行大動脈瘤手術症例
血管造影ですが左が手術前、右が手術後です。現在多くの場合はこのような人工血管で動脈瘤の部分が置き換えられます。

さて、拡大した腹部動脈瘤は直径が約5cmを越えると手術適応と見なされてきます。特に有効な内服薬などが無い現在では手術が唯一の根治的治療法です。特に直径が6cmを越えるものになってくると破裂の危険性が高くなり、腹部の大動脈瘤では破裂した際の手術死亡率が30~40%程に対し、未破裂症例の手術死亡率が2~3%未満であることから十分な検査を行った後、手術を行うことが望ましい疾患です。胸部の大動脈瘤においても瘤径は6cm以上が手術適応と考えられています。

今回は当院で行った最初の下行大動脈瘤手術症例について掲載いたしました。 
文責: 藤野 隆之

外来診療部門

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